マルオカ工業は、日本国内でトップシェアを誇る世界最高水準のキャンバス木枠のメーカーだ。
1世紀経っても絵画を保ち続ける古くから伝わる日本の木材加工の伝統を現代に受け継ぎ、最高品質の材料を用いて製造されるマルオカの製品は、日本で数々の有名画家、アーティストや美術館に支持されている。厳選された木材の品質と、熟練の職人技と高精度の製造機械が、100年経っても絵画を保ちつづけるキャンバス木枠に魂を吹き込む。

日本の木材加工の伝統を現代に継承

Maruoka content 13000mを超える日本の中央部山脈の谷間に位置する長野県•木曾谷は、古来より木材の生産でその名を広く知られてきた。マルオカ工業はその深い山に囲まれた木曾谷の、緑豊かな自然の中に工場を構える。日本国内では、木枠と言えばマルオカ、と呼ばれるほどキャンバス木枠の製造で有名なメーカーだ。キャンバス木枠の国内シェアは、実に約70%を誇る。マルオカは1947年、木曾檜を使った日本の伝統工芸の一つである曲げ木製品、「檜蒸篭」のメーカーとして創業。1955年頃からキャンバス木枠の製造に取り組みはじめた。以来、約60年に渡って加工技術を研鑽し、国内トップメーカーとしての地位を築いてきた。

 

 

 

100年経っても絵を保持し続ける木枠

マルオカは、「100年経っても絵画を保持しつづける木枠」を目標に、木枠の製造に取り組んでいる。素材には、カナダやアメリカ北部西海岸産、樹齢200年以上のウエスタン•レッドシダーという杉を使う。ウエスタン・レッドシダーは、冷温帯に育つため樹木の成長が遅く、年輪が細かく詰まっているのが特長だ。このため木材の強度が高く、反りやねじれなどが生じにくい。さらに、この丸太の中心部で年輪の間隔が均等な部分、「柾目」のみを素材に使い、品質をより高めている。柾目は輸入した木材の約40%しかとれない希少な材料だ。こうした高品質の素材を使った木枠は、大型のキャンバスを張り、強いテンションをかけても緩まず、曲がりにくく、保持力が強い。キャンバスの張り替えが何度でもできる木枠だ。
同社では木枠を製造する際、四角い木枠4本のうち二本を両端が凸になった組手、残りの二本を凹になった組手となるようにしか加工しない。中国や欧米の木枠製造は、木材の一端が凸、一端が凹になるように製造するのが通例だ。凸凹に分けた方が製造の際に合理的で、コストも下がる。しかし、組んだ際に左右の力の加わり方が均等にならず、ネジレやズレが生じ易く木枠本来の機能が損なわれてしまう。マルオカがコストよりも品質を優先するのは、ユーザーを第一に考えているからだ。Maruoka3
マルオカのキャンバスは、手で弾くと乾いた音が響くほど張力が強い「太鼓張り」にしてある。張りが強いので筆がよく滑って描きやすく、特に、筆を描き下ろすときに違いが分かるという。
日本では数多くの一流日本画家や洋画家が愛用している。木枠は国際サイズ、フランスサイズ、ハーフスクウェアサイズなど世界中のあらゆる規格に対応し、3m以上の大きなサイズまで製造する。(先般、日本の前衛芸術家、草間弥生氏の作品を展示する縦2m×横10mの木枠を製造)。また、画家や美術館などから依頼される特注品にも力を入れており、あらゆるニーズに合った最高品質の木枠を製造する。同社はキャンバス木枠の他にも、パネル、フレーム、仮額縁、イーゼル、モールディングなどの美術関連品の製造も手掛けている。

 

オートメーション化されたラインと、熟練工の技術が融合した工場

高品質な木枠を生み出す秘密は、工場にある。外から眺めると昔ながらの木工所の趣があるマルオカの工場は、一歩足を踏み入れると中には爽やかな天然木の香りが漂い、オートメーション化された近maruoka031代的な木枠の製造ラインが並ぶ。ラインの主要機械はドイツのバイニッヒ社製だ。表面切削、ホゾ切削、面取り、留め切削など様々な加工がラインに沿って高速で進み、検品場へ流れてゆく。
規格品の製造は完全自動化されているが、特注品は30年以上の経験がある熟練工が、顧客のニーズに合わせた大きさ、形の木枠を一つ一つ手作業で仕上げている。
品質検査はレーザー検査や熟練の検査員による目視で厳しく行われており、品質検査の段階で木材に反りなどの異常がみつかれば、惜しげなく廃棄処分する。また、切削に使われる刃物は、自社工場内で高精度の研磨を行っている。
木枠にキャンバスを張る工程は機械化されている。自社で開発製造した自動機械張機で、全てのキャンバスが均等な力で木枠の上に張られ、釘で止められる。機械張りなので張力が強く、ムラがなく精度が高い。工場の生産能力は6号サイズの木枠換算で一日2万セット、年間200万セットの製作を行う。

 

日本のものづくり精神が追い求める、過剰なまでの品質

同社常務取締役の湯川寛人は、「当社のキャンバス木枠の製造システムは、高速で非常に高性能、絵画用の木枠にしては過剰品質ではないかと感じるほどです。これは日本の技術の高さが成せる技で、海外ではこれほど高品質なキャンバス木枠の製造は不可能だ」と自負する。
「一部海外製の木枠や張キャンバス製品には、寸法や精度、耐久性などの面でやや問題が見受けられます。これは、日本と海外のものづくりの価値観の違いに起因すると思います。確かに絵画の本質はその作品自体が持っているもので、基底材の木枠が多maruoka015少おかしくても作品に影響はないかもしれません。
ただ、100年、200年たっても絵を保持し続ける木枠でありたいし、絵具などに影響を与える木枠であってはいけないと考えて木枠を作っています。他のどのメーカーの製品より、材料が良く、構造が工夫され、品質精度が良い製品がマルオカの木枠です」

 

日本のものづくりの魂の響きを、真っ白なキャンバスへ

日本国内の絵画関連品市場は、人口の減少などもあって頭打ちとなっている。しかし、湯川は今後、キャンバス木枠の海外向けの販路を拡大する準備を整えている。
「日本だけでなく、欧米のハイクオリティ市場でも、当社のキャンバス木枠は必ず評価されると自信があります。まず一度、当社の木枠を使ったキャンバスで絵を描いてみてください。一度描いたらもう普通のキャンバスには戻れない、100年後にもしっかりと絵画を保持しつづけるキャンバス木枠を、ぜひ実感して頂きたいです」。
マルオカが生み出す日本のものづくりの魂の響きは、真っ白なキャンバスに夢を描く海外の画家の筆先にも、しっかりと伝わることだろう。

マルオカ工業株式会社

業務内容:絵画用張キャンバス木枠、絵画•写真用木製パネルの製造
本社住所:長野県木曽郡木祖村薮原232-7
電話番号:0264-36-2137
FAX:0264-36-2025
E-mail:info@maruoka.co.jp
代表取締役:湯川泰征
設立:1947年
従業員数:21名
オフィシャルサイト:www.maruoka.co.jp
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