天然木を使用したオーダーメイドドア

内装塗装ドア・ドアユニット・造作部材等、木製内装部材の製造販売

株式会社コムラックス  View Company Info

「うちのドア、見ていってよ」
所有者が、ついこんな自慢をしたくなるようなドアを作る建具メーカーが、木工の里として知られる飛騨高山にある。コムラックスは、数多くの世界遺産を建築してきた「飛騨の匠」の流れをくみ、天然木と自然塗料を駆使したオーダーメイドのドアを製造販売している。手作業で生みだされる製品は、高い品質と風合いに定評があり、日本国内の多くの住宅で、人々に愛されながら使用されている。

伝統と独自技術が織りなす優雅な建具

同社では、匠の技を結集したオーダーメイドの「伝承シリーズ」と、よりお値打ちな「匠シリーズ」の2シリーズのドアを展開している。主力の伝承シリーズは、サイズやデザイン、材種、色合いなどによって豊富な製品群をそろえている。また、既存品以外に、顧客の持つイメージに応じた製作にも対応している。
“唯一無二”の最高級ブランドである伝承シリーズ「無垢」は、本欅、樺桜、胡桃を材種とする。構成材は一般的な集成材(短材及び端材を繋ぎ合わせた木材)ではなく、より選別された品質と高い強度を持つ無垢材を使い、木そのものの味わいを生かしたデザインとなっている。部材にも強いこだわりがあり、通常、集成材で構成されるドアの内部材にも、外観と同じ無垢材を採用。さらに内部構造材は、他社と比較して3倍以上の強度を持たせ、より質感と重厚感を醸しだしている。仕上げには柿渋や墨オイルまたは、亜麻仁油などの自然塗料を施し、年を経るとともに味わいや親しみが深まっていく商品だ。
このドアの最大の特徴は、独特な構造にある。部材である鏡板をスライドさせて固定する「蟻ほぞ」や無垢材を象り嵌め込む「象嵌」など、古来伝統の建築技法を駆使している。昔ながらの技術を現代の顧客ニーズに合わせて組み合わせ、これまでにない全く新しい構造を実現している。こうした工夫によって、部材と部材の間には木材の収縮に備えた隙間を確保し、時間を経ても強靭さを保つことのできるドアや拘りあるアクセントデザインを生み出すことができた。また、加工にも細心の注意を払い、更なる品質、デザインの向上を図っている。通常、仕上げ塗装は表に露出する面にだけ施すが、木材の片面だけに塗料を塗ると吸湿と乾燥による水分移動の偏りが生じるため、変形してしまう。そこで同社は歪み対策として、内部に隠れてしまう部分にも同じ塗装を施し、細部にこだわったモノづくりを心掛けている。

豊富なデザインと国内外の材種によるドア作りは全国トップクラス

同社では、技術の粋を集めた「無垢」以外にも、100種以上の豊富なデザインを取り揃えている。国内外からの材種は30種をこえており、住宅メーカーからは「全国トップクラスの品揃え」と評価されている。また、檜の伝承シリーズ「彩香精(さいかせい)」や、鏡面仕上げの「閃光美(せんこうび)」など今期の新商品を追加し、魅力的なラインナップとしている。特に「彩香精」は、独自の集成無垢材パネルを開発し、檜本来の粘り強さを高めた建具だ。檜油を持つこの材種は、海外では知る人ぞ知る存在だが、しっとりとした品のある質感と独自の香りで、「無垢」と並ぶ、一押しの商品となっている。

時代を切り開く、コムラックスの最高級建具

新しい建具の流行は高級マンションから始まるといわれ、その後、戸建てへと導入されていく。常にデザインを革新させてきた同社は、長年に渡って数多くの住宅メーカーに最高級の建具を納入しており、現在では高級マンションの内装建具も請け負っている。しかし、大手住宅メーカーに新製品が採用されるためには、数々の厳しい検査があり、その基準を突破しなくてはならない。代表的なダブルチャンバー環境試験では、一般の住宅環境にはない過酷な気温と湿度の状況下で、歪みに対する審査が不可欠となる。また、木材にはワシントン条約などの法的制約が設けられている。大手住宅メーカーとの取引を主とする同社では、使用材本来の希少価値を最大限に生かす為、各種の合法証明を取得することはもとより、木材がどこの産地で伐採され、どの位の保有量で継続確保できるかなどの情報と足取りが辿れる体制を整え商品の供給を行っている。
豊富な実績をもつ同社は今年9月からは、ある大手住宅メーカーとの間で、画期的な取引を開始した。従来、同社のような特殊な建具は、住宅メーカーの各支店が、住宅を建てる現地で調達を行ってきた。しかし、この新しい取り組みでは、大手住宅メーカーのコーディネーションカタログに伝承シリーズコンセプトが記載され、全国の施主へ向けて展開される。これまでにも、大手住宅メーカーの本社購買による取引は行われてきたが、メーカーの設計コーディネーションシステムにまで導入され、カタログに載ることは稀だ。新しいことを率先して行う大手住宅メーカーと、品質にこだわりを持ち続けてきた同社の二人三脚によって、日本全国の顧客から世界へ向けて“唯一無二”の高品質な建具を選べる、新たな時代の幕が開かれた。

新たな出会いを求めて。飛騨の匠の飽くことなき探究心

独自の技術を持ち、他社にはない自然塗装を駆使して異彩を放つ同社。代表取締役の荒川庄平氏は、今後、欧州との関係を築いていきたいと語る。
「弊社では、機能ありきの建具から日本の伝統技術がつまった調度的建具(住まう人と共に生きる)や、まだメジャーとはいえない日本固有の檜などを海外へ広めていこうと考えております。また、欧州の設計事務所やデザイナー、木製家具、建具メーカーの中にパートナーを探しており、ともに技術やデザインを共有し、ともに磨きをかけ、より向上させる存在になりたいと思っています。将来的には技術を寄り合わせたコラボ製品の製作を目標とし、海外との隔たりなき拘りあるニーズに答えることを目指しております」
1300年の歴史を持つ飛騨の匠。彼らを有名にしたものは、高い技術とともに、裸一貫で外の世界へ飛び出し、技術を習得してきた探究心にある。同社にもその精神は脈々と受け継がれており、新たな出会いと技術を求め、海を渡ろうとしている。

株式会社コムラックス

業務内容:内装塗装ドア・ドアユニット・造作部材等、木製内装部材の製造販売
本社住所:〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町733-2
東京ショールーム:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-1 403新宿ギャラリー内
代表取締役:荒川庄平
創業:1961年
従業員数:27名
電話番号:本社: 0577-68-3688 / 東京ショールーム: 050-3318-4647
FAX:本社: 0577-68-3288 / 東京ショールーム: 03-3358-8878
WEB:http://www.comlux.co.jp
MAIL:arakawa@comlux.co.jp

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