Factory Autmation

産業用設備・生産装置の開発・設計から加工・組立調整

株式会社アトム精密  View Company Info

ファクトリーオートメーション(FA)のプロフェッショナル、アトム精密はこれまで様々な工業製品の生産自動化を実現してきた。
半導体や自動車パーツ、お菓子の材料配合からコンタクトレンズのパッキングまで、「生産を自動化できないものはありません」と社長の一瀬康剛(イチノセ ヤスタカ)は自信を持つ。
装置の設計から据え付けまで一貫して行うノウハウと、日本企業ならではの高い技術と品質、そして細やかなアフターケアで海外からの受注も増えている注目企業だ。

決して「NO」と言わないものづくり

「機械を使って生産を自動化すれば、同じ製品を朝でも夜でも全く同じ品質で製造できる。人件費の上昇や人手不足に悩む心配もありません。これを自動で造りたい!!という顧客の声に答えるのが我々の使命です」。  FAは、工業製品の生産ライン上で、人手で行っている作業を機械によって自動化するのがミッションだ。品質向上や増産を可能にし、人件費の抑制などで顧客に利益をもたらす。アトムはFAにおいて、設計から機械装置の製造、現場での設備の据え付けまで一貫して自社で行う。「造るべき製品さえ見せてもらえれば、一からコンサルティングして完成までの過程を提案できる。あらゆるラインを自動化できるので、導入の判断は費用対効果次第です」と一瀬は強調する。

これまでに実現したFAは、液晶•半導体、医療機器、OA•情報通信機器、検査•測定機器、自動車、食品など多岐に渡る。どんなに難しい案件でも決して「NO」と言わず、サムライのような強い意思と日本刀のような粘りを持ち合わせ、顧客と緊密に意思疎通を図りながら自動化に取り組むのがアトムのスタイルだ。  長くくねった道 量産品の組み立て業から、ファクトリーオートメーションまで アトムは1981年の創業時、日本の大手家電メーカー、パナソニックから受注したカーオーディオなどの量産品の組み立てを主力事業とし、一時は1200名もの従業員を抱える規模に成長した。しかし、国内の量産品生産はその後、中国など人件費の安い国の台頭で徐々に下火となり、業績は傾いた。

製品の設計•開発のノウハウを持たなかったアトムにとって、グローバル化による価格競争の厳しい時代が訪れたのだ。  アトムは90年代の終わりに生き残りをかけ、FA事業に取り組む進路へと舵を切った。量産品の製造より、高度な設計力と技術•品質の高さが求められるFAに、日本企業として進むべき未来をみたからだ。しかし、当時はノウハウがほとんどなく、「装置の組み立てだけの仕事からはじめ、次に装置業者へ営業しリピートのある仕事を受注して、知識と技術を磨きました。最終的に自社で設計から据え付けまで一貫できるようになるまで、10年の月日が必要でした」と一瀬は振り返る。
FAに舵を切ってから現在まで、会社のリストラクチャーや創業者である先代社長の死、そしてリーマン•ショックや東日本大震災など、乗り越えるべき荒波は次々と現れたが、その度に体勢を立て直し、アトムは目標に向かって航路をまっすぐに進んできた。
生産ラインの困りごとを解決  一瀬は顧客のヒアリングをとても大事にしている。丁寧なヒアリングを重ね、顧客が何に困り、何を実現したいのかを十分に汲み取ることで、はじめて装置の設計が可能となるからだ。「これまで一番難しかった案件は何ですか」という質問に対し、「受ける仕事はいつも非常に困っているものばかりです」と一瀬は答える。  また同社は顧客の要望に答えるため、卓上型連結対応型ロボットの開発にも取り組む。これは机の上で作業する小型のロボットで、大型の装置を組む場合に比べコストが安く済むため、比較的小規模の生産工程で需要がある。例えば、製品の一部に接着剤を塗るロボットなどだ。一般的にロボット単体で販売する業者は多いが、ロボットの間を連結して次の工程につなげる仕様は少ないので、マーケットがあるとみている。  アトムはスピードも重視し、装置の設計から行うと通常約3ヶ月、組み立てのみの場合は1〜2ヶ月での納品を心がける。これらは、顧客の生産ラインの困りごとを解決する、というアトムの目標から自然に導き出される対応だ。

海外のファクトリーオートメーションもメイド•イン•ジャパンの品質で 同社は最近、タイでマッサージチェアを製造する工場のFAを請け負った。タイの顧客は元来、中国製の装置を使っていたが故障が多く修理対応にも不満があり、品質の高い日本製への信頼からアトムに発注した。「価格は中国製より2〜3% 割高ですが、耐久性やアフターケアを考えると決して高くない」、というのが顧客とアトムの一致した考えだ。
2014年4月、日本の南部、九州で同社にとって三番目となる工場が操業を開始する。増加する海外案件に対応し、「受注した装置を国内で組み立てまで行い、試運転と検査を徹底した後に、メイドインジャパンの品質で顧客に受け渡したい」と一瀬は構想している。 乗りかかった船からは降りない  難しい仕事でもあきらめずに取り組む。それが今後も変わることのない、一日本企業としてのアトムの信条だ。「もちろん100%の状態で納めるのは難しい業界なので、装置のアフターケアと調整には全面的に責任を持ちます。乗りかかった船からは降りない、これが日本でものづくりに携わる職人としての矜持です。そして、真摯に顧客の話を聞く。すべてはそこから始まります」。
アトムはこれから、より多くの海外企業の困難にその解決法を示していく。海を渡ったサムライは、日本と少しも変わらない構えと刀捌きで相手に対峙するだろう。

株式会社アトム精密

業務内容: 産業機械の設計開発、装置製造
本社住所: 東京都八王子市弐分町358-1 【電話番号】042-651-7050
FAX: 042-651-0854
代表取締役: 一瀬康剛
設立: 1981年
従業員数: 46名
オフィシャルサイト: www.atom-group.co.jp
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